- 2024.11.13
- お役立ち医療情報
自宅でできる感染予防
感染管理認定看護師 三好幸三
日頃から、感染予防対策と健康管理を行うことで、感染予防と感染拡大を最小限にすることができます。
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手指衛生(手洗い・手指消毒)
手洗いは、感染予防の重要な役割を担っています。日頃から、こまめに手洗いを行うことで、病原菌の侵入を防ぐことができますし、食品の汚染も予防します。
まずは、帰宅後や排泄の後、食事前には、ハンドソープと流水による手洗いをしましょう。
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咳エチケット
かぜ症状がある時は、マスクをするなどくしゃみや咳による分泌物の飛散を予防しましょう。1回のくしゃみや咳には5万個のウイルスや細菌が含んでいると報告されています。ひとつのインフルエンザウイルスが24時間後には体内で100万個に増殖するといわれており、感染した場合は、想像を絶する量のウイルスが体内に存在することになります。
感染拡大を予防するためにも咳エチケットが重要です。
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換気と環境整理
長く換気はする必要はありませんが、適度に外気と日差しを入れ、室内の空気をきれいにしましょう。
ドアノブやテーブル・リモコンなど、よく触れる所は、市販の清掃クロスで清拭消毒しましょう。
埃っぽい環境にならないよう適度に整理整頓しながら掃除をしましょう。
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健康管理
体内の免疫機能を正常に保つために、栄養バランスの良い食事を摂り、睡眠や休息により疲れをためず規則正しい生活リズムに心掛け、排便習慣を整えましょう。また、喫煙や過度な飲酒を避けましょう。
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ワクチン接種
ワクチンの種類によるアレルギーがなければ、可能な限りワクチン接種をお勧めします。ワクチン接種は、死亡や重症化を予防する効果があります。
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感染したら隔離(接触は最小限に)
もし、発熱や倦怠感、感冒症状など感染の兆候がある場合は、無理せず休養しましょう。また、早めに掛かり付け医に受診することをお勧めします。
何らかの感染症に罹患した場合は、家族で係る方は最小限にし、部屋を分けられる場合は、感染期間は別々(隔離)にしましょう。