JA長野厚生連 新町病院 院長 小瀬川 和雄
昭和37年に設立された新町病院は、今年で45年目をむかえます。
地域の皆様をはじめ関係各位の厚いご支援に心より感謝申し上げます。
病院設立から約半世紀が経過した現在、当地域の人口減少をともなう少子高齢化が進み、 医療制度の変革も、病院にとっては非常に厳しい時代となっています。 当院の診療圏の人口をみましても、昭和55年には約28,000人でしたが、平成19年10月には約15,700人に減少し、 さらに減少は続いています。それに加え、高齢化率は41%となっています。
こうした過疎化高齢化は、この地域の現実問題として受け止めたうえで、この地域の医療を提供していかなければと考えますし、 また、こうした地域にこそ厚生連病院の存在意義があると考えています。
全国的に医師不足が問題となっていますが、当院も例外ではありません。
平成9年に12名いた常勤医師は現在7名となり、うち外科1名、整形外科は不在です。内科系はもとより、 外科系の疾病を外科医師1名で診る負担は計り知れないものがあります。 それは同時に当院をご利用くださる皆様にも直接影響を及ぼす結果となっており大変申し訳なく思っております。
医療制度改革により、平成23年度末には介護療養病床が廃止されます。 今までどおりの保健・医療・福祉事業を進めることでは、病院の維持さえも厳しくなります。 このことは当院の医療機能の見直しと病床再編成を余儀なくし、同時に、老朽化、狭隘化が激しい本館施設改築等も課題となっています。
地域の人々がいつでも安心してかかれる病院を存続させるため、新たな病院像(再構築)を検討しています。
まず、高齢化率の高いこの地域の生活を支えていくため、かねてより要望の多い、在宅医療(訪問診療、訪問看護等)を中心とした、 医療および福祉活動を、地域と一体となって進めてまいりたいと考えています。 また、地域に暮らす人たちの健康な生活を支援できるよう、プライマリーケアから2次医療を着実に行い、 信頼される病院づくりを進めてまいりたいと考えます。
施設面では、一般病床の削減を含めた見直し、リハビリ機能の充実を図り、回復期リハ病棟の開設、 療養型病棟の老人保健施設への転換をめざし慎重に取り組んでまいりたいと思います。
地域に貢献できるための病院としての役割を果たせるよう、地域の皆様とともにあゆんでまいりたいと思いますので、 今後ともご支援を宜しくお願いいたします。

